認定看護師の種類と更新について

認定看護師は、看護師の資格があれば一定期間の実務経験を経てから研修を受け認定審査に合格することにより取得できる資格だ。
認定審査に合格したら、認定証が交付され、認定看護師名簿に登録される。
スキルアップの手段として、認定看護師の資格取得者は増加する傾向にあるのだ。
従来の認定看護師は、21項目の看護分野を網羅しており、A課程認定看護師と呼ばれている。
2020年以降に認定された認定看護師が関わる認定看護分野は、ガン薬物療法看護やガン放射線療法看護をはじめとして、糖尿病看護や呼吸器疾患看護から在宅ケアやクリティカルケアに至るまで19項目にわたる。
これはB課程認定看護師と呼ばれる新しい制度だ。

A課程認定看護師も、特定行為研修を受けた上で移行手続きをすることにより、B課程認定看護師に移行できる。
特定行為研修は、医師からの具体的指示が無くても医療行為を看護師の判断によりできるようになる資格だ。
認定看護師になると、看護現場でリーダー的立場になり、他の看護師を指導し相談に乗る役割を果たす。
ただし、認定看護師になると、5年ごとの更新を行わなければならない。
更新を怠ると、認定看護師の資格が失効してしまう。
更新手続きは必要書類を提出すれば十分というわけではなく、書類審査があり、合格しなければならない。
書類には5年間の看護実践や自己研鑽の報告が求められる。
認定看護師個人としても、5年間の実務経験の振り返りができる良い機会となるだろう。